PulseInjectorは、当社が保有するポリマーの複合技術と金型技術、成形技術を融合させることで実現した技術です。
そしてこの技術は今、繊維、エレクトロニクス、バイオ、環境・エネルギーなどさまざまな産業に大きな影響を与えようとしています。PulseInjectorは、生体微粒子であるDNAやタンパク質、菌、バクテリアなどバイオの生体材料の他、金属、セラミックス、有機高分子などを自由にコントロールしながら、さまざまな基板に配置させることができます。この技術を用いれば、分子レベルのオーダーで物質を制御できるため、ナノオーダーでものを作ることができるのです。
例えば、銀(Ag)は961℃の融点を持つ金属ですが、15ナノメートルの微粒子状態では、150℃で溶けることが最近の研究で一般的に知られるようになりました。従来、回路基板を生成する場合は銀を高温で溶かして焼き付けるため、ガラスやセラミックスなど耐熱性の基板材料を使わなければなりませんでしたが、ナノオーダーによって低温で溶かすことができれば、有機ポリマーのプラスチックフィルムに回路を生成することが可能になります。つまり紙のように薄いディスプレイを作ることも実現できるようになるのです。